投稿

11月, 2017の投稿を表示しています

晩秋に思う。

イメージ
秋も終わりに近づいてきました。 晩秋の夕暮れ近く 人も少なくなった公園、紅葉した木の下、テーブルとベンチに枯葉が落ちる。 さっきまであたりを暖かく染めていた残照が、徐々にその力を弱めていく。 サイモンとガーファンクル  の 「旧友」 という曲を思い出しました。 英語で 「Old friends」  年老いた老人が二人、 ブックエンド のように公園のベンチに座っている。    捨てられた新聞紙が芝生の上で風に舞い、彼らの革靴のつま先に絡みつく、、、。 この曲をはじめて聞いたのは中学生のころでした。 もの寂しいメロディーで、ブックエンドのように座っている二人の老人という表現がすごく印象に残りました。 サイモンとガーファンクル 内気な、ちょっと今でいうオタクっぽい青年だった彼ら (すみません) ビートルズやローリングストーンズとは対極にあり、ボブ・ディランのシュールさは無く、もっと静かなそれでいて深い。 「The sound of silence」彼らの代表曲のように。 彼らの曲を聞いて、遠い自由な国アメリカを思い浮かべました。 彼らを一躍有名にしたのは映画 「卒業」 です。 結婚式での略奪シーンは有名で「エレーン」「ベーン」と叫び合うところ、ダスティン・ホフマンのくしゃくしゃの顔とキャサリン・ロスのアップが思い出されます。 確か当時のCMでも流れてました。まぁ、二人とも若かった。 でも、実際のところ映画自体はよくわからず、何でエレンはあんなベンなんて男を選ぶんだろうと思って見てました。(笑) それでも、映画の中に流れていた 「ミセスロビンソン」 や 「スカボローフェア」 が気になり、サイモンとガーファンクルの2枚組のLPレコードを買ってしまいました。(レコードです。時代が偲ばれます。(笑) とにかくも、ポール・サイモンの歌詞はどれも詩的で素晴らしいです。 歌の中にストーリーがあり、まるで小説のようです。 特に「ボクサー」なんて歌詞をみているだけで泣いてしまったり、孤独をテーマにした曲も多く、すごく身につまされたりしました。 「旧友/Old friends」に話を戻します。 1970年代、この歌をポール・サイモンが書いた当時、70代はかなり人生の終焉に近くなったというイメ...

ゴッホ展、巡りゆく日本の夢

イメージ
10月の「ボストン美術館展」に続いて 「ゴッホ展」 へ。 再び、東京都美術館に行ってきました。 (ボストン美術館展については先のブログで書いていますのでよかったら読んでみて下さい。) ゴッホ展、今回は 「巡りゆく日本の夢」 のサブタイトルで日本の浮世絵がゴッホに与えた影響をテーマにしています。 チラシはこちらです。 ゴッホが描く浮世絵の模写、何だかえぐいなぁというのが正直な感想です。(笑) でも、面白いですね。 花魁 (おいらん) なんて全く知らないゴッホが、浮世絵を見て日本文化にすごく興味をもったこと、 そして、何よりも1887年当時にこうした浮世絵がパリで流行したということにも衝撃を受けます。 1878年のパリの万国博覧会に遡ったころ、すでにヨーロッパの美術界では 「ジャポニズム」 とよばれる日本美術ブームが起きていました。 今回の展示では広重や北斎の絵も数多くありました。 版画のため大量に刷ることができた「浮世絵」は安価で購入でき、しかもその色使いや多色刷りの見事さなど、当時のヨーロッパ美術界に驚きをもって迎えられたのです。 歌川広重 亀戸梅屋敷 「浮世絵」の平面的な構図はゴッホにも大いに影響を与えたようです。 ゴッホの絵は、厚塗りと波打つような筆致で圧倒させられる作品が有名ですが、今回のゴッホ展では、厚塗り以前のおとなしい作品も多く展示されていました。 ああ、こんな優しい感じの絵もあったのかと興味深かったです。 上は買ったポストカードから、今回私の一番好きなゴッホの絵です。 手前の木の描き方はいかにもゴッホらしいタッチですが、構図は浮世絵の影響を受けていますね。 何気ない絵ですが、気に入ってしまいました。 それにしてもゴッホのイメージした日本とはどんな世界だったのでしょうか。 解説によると、本当に素晴らしい楽園のような思いをもっていたようです。 たぶん、画家の目としてでしょうけど、浮世絵に出てくる梅、桜などから描く素材に事欠かないと思ったのかもしれません。 他にも1887年当時、日本に1年ほど滞在したピエール・ロティの「お菊さん」という小説が流行していて、挿絵付きで紹介されていました。 あの「蝶々夫人」のような外国士官と日本人娘...

銀座八丁神社めぐり 2017

イメージ
銀座の町にある、小さな社をめぐる 「銀座八丁神社めぐり 」 開運スタンプラリーです。 友人に誘われ、穏やかなお天気の午後に出掛けてみました。 結果、すごく楽しかったです。♪ 銀座は年中出かける場所ではありませんが、元気をもらえる大人の町です。 特に、わたしのような50代女子には。(笑) どうも渋谷や新宿は落ち着かなくて、、、。 「銀座八丁神社めぐり」に話を戻しますね。 まずは努力の賜物 (たまもの) の ご集印帳 からです。 このように一つ一つ社 (やしろ) を回るごとにスタンプをもらっていきます。 どのスタンプもそれぞれ個性がありますね。 こうして白いますにスタンプが埋まっていくのが楽しいのです。 銀座一丁目~七丁目の間に点在している社を回るのですが、中には銀座三越やGINZA SIX (旧松坂屋) の屋上にも社があります。(GINZA SIXになってからはじめて行きました。そうか松坂屋の後なのかと感慨があります。) 普段行かないデパートの屋上も目的があればなお楽しい。 そしてスタンプをもらって歩くのが、これほどわくわくするものだとは思いませんでした。(笑) 神社は銀座のビルとビルの間の隙間にもあり、まるで  ブラタモリ  気分です。 下の写真を見てください。こんな路地に社があるんですよ。 しかもこの路地が参道です。 宝探しのようで、ものすごく楽しいです。 えっ、こんなところに神社が。 お稲荷さん、商売繁盛ですね。 こんなほほえましいお地蔵さんも (三越屋上) 途中、三越でちょっと買い物に時間を費やしてしまい、少しあせりながらもラストスパートで何とか時間内に無事回り切りました。 そして、そのご褒美に記念品として来年の干支 「戌」(いぬ)  の土鈴をもらいました。 かわいい。来年は 戌年(いぬどし) ですね。 この「銀座八丁神社めぐり」のイベントは毎年この時期に三日間行われているとのこと。 今年は11/1~11/3の三日間でした。 友人は昨年も参加したそうです。 特に費用はかかりません。主催は全銀座会催事委員会、銀座の町内の方々が協力してこうしたイベントをされているようです。 銀座というとちょっと敷居が高い感じがありますが、こう...