青春とはなんだ

我ながら訳の分からないタイトルだ。 そういえば昔、こんな青春ドラマがあったな。 まあ、大昔のことは置いといて。 青春と口に出すのはかなり憚られるが、あえてタイトルにしたのは訳がある。 西城秀樹 が亡くなったことが自分でも相当ショックだったからだ。 わたしは彼のファンではないが、それでも彼の全盛期を知っている世代である。 テレビではやたらに 「ヤングマン」 を歌う姿が流れていたが、 私の中ではやはり「傷だらけのローラ」を歌っていたころが思い出される。 あの絶叫する歌唱、まるで芝居をみているような感情移入されたセリフ、 少女漫画に出てきそうな衣装、 やっぱり昭和だったのだ。 今思うと自分の青春時代とはいったい何だったのだろう。 そう、青春とはなんだと自身に問いかけてみる。が、何とも朦朧としてよくわからない。 あのころのアイドル達だけが明確な印象を残している。 郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹 御三家と言われたスター達 アイドルが時代を象徴するものなのだと今はよくわかる。 そんな御三家の中で、最もエネルギッシュだった西城秀樹が48歳で脳梗塞に倒れたときは本当に衝撃を受けた。 彼のアイドル時代の姿から、最も病気が似合わない人だと思ってしまっていたからだ。 その後も再び脳梗塞を発症し、それでも不屈な精神で舞台に帰ってきたときは涙が出た。 今回の訃報で、最初に思ったのは「どうして」という感情だった。 自分の青春時代に輝いていた人が亡くなるというのはものすごく悲しい。 世の中が変わる中で人も年老いていく。 こればっかりはどうしようもない。 でも、63歳という年齢はあまりにも若すぎる。 テレビで樹木希林さんが彼について、生ききったと思うとコメントされていた。 そうであってほしい。 それでも、おじいさんになった秀樹も、たぶんかっこよかったろうな。 どうか安らかに 合掌